小さい子にもたくさん絵本を読ませてあげたい——。でも、現実は理想通りにはいきません。
実家から送られてきた、私が子どもの頃に読んでいた思い出の絵本。懐かしさで胸がいっぱいになり、「これを子どもと一緒に読めるなんて」とワクワクしていたのも束の間……少し目を離した隙にその日のうちにページがビリッと破れてしまいました。今日の今日で!なんてこった!と絶望したのは言うまでもありません。
せっかく買った仕掛け絵本も同じ。数回で仕掛けがちぎれてしまい、気づけば補修テープだらけ。直しても直しても、また別の場所が破れていきました。補修用テープを常備し、本棚にはあちこち補修された本ばかり。
正直「どうせすぐ壊されてしまうなら、まだ絵本は早いのかな…」と思ったことすらあります。
でも、保育園の貸し出し絵本を見ても、やっぱりどの本もテープ補修されているものばかり。「あぁ、うちだけじゃないんだ。みんな同じなんだな」と気づいた瞬間でした。
それでも「絵本は破れるから仕方ない」とあきらめるのはもったいない。
そんなときに気付いたわけです。「ボードブック、強い、頼れる味方だわ…!!」と。
ボードブックとは?そして最強な理由
ボードブックとは、厚紙で作られた破れにくい絵本のこと。かたくて、つるつるしている、あの絵本のことです。
赤ちゃんや幼児向けに作られていて、角も丸く加工されているので安心して渡せます。
- 壊れない・破れにくい:普通の紙絵本のようにすぐ破れる心配がない
- 子どもが自分でめくりやすい:厚紙だから手にフィット
- 角が丸くて安全:赤ちゃんが触っても安心
- 安心して子供に任せてあげられる:子供の好きなように触らせることができて親の心の余裕もUP
- 結果的に長持ちしてコスパも◎:2児に渡って使っていても、いまだに現役の本多数!
我が家でも、1歳前には「自分でめくりたいブーム」が到来しました。普通の絵本ならすぐにヨレヨレになっていたはずですが、ボードブックはまだまだ現役で使える状態。
「好きなだけどうぞ」と安心して任せられるのは、親にとっても子どもにとっても大きなメリットでした。
おでかけにも活躍
ボードブックは「重いから持ち歩きづらい」と思われがちですが、ミニサイズのボードブックもあり、おでかけに最適なものも多数あります!

デメリットもある
もちろん万能ではありません。
- 口に入れると端がふやけてボロボロになる
- かじり癖がある子は注意が必要
我が家でも「お気に入りすぎて端をかじる」ことがありました。
ボードブックだから安心と、子供に委ねすぎると、端がボロボロになってしまうことはあるので、過信は禁物です。ボードブックとはいえ、紙ですからね。
でも、それを差し引いても「壊れづらい安心感」のメリットは圧倒的に大きかったです。
ボードブックで感じた子どもの成長
ボードブックは壊れにくいだけでなく、子どもの成長を後押ししてくれる絵本でもあると感じました。
我が家では『だるまさん』シリーズがお気に入りすぎて、だるまさんの動きに合わせて体を揺らすしながら、自分で絵本を持ってくるようになり、その姿は本当に可愛らしいものでした。
「てー!」とだるまさんの各部位が出てくる場面では、絵本と一緒に声を出し、さらに自分の体を指差すようになり、言葉や動作を自然に覚えていきました。
最初はただ見ていただけだったのに、少しずつ絵本の世界に入り込み、成長していく姿を間近で感じられる。
普通の絵本だったら破れるのが心配でなかなか子供に委ねられなかったかもしれませんが、ボードブックだからこそ何度も何度も子ども自身で繰り返し見ることができ、より成長につながったんだと思います。



そういう意味ではボードブックって本当にありがたい存在だと思います!
我が家で活躍している一軍ボードブック5選
- 『アンパンマンのとびだすえほん』シリーズ :小さめサイズなのに仕掛け付き。おでかけに最適。みんな大好きアンパンマン!さすが子供心をわかってるなと思うシリーズです。
- 『だるまさん』シリーズ(が/の/と):リズム感が楽しく、繰り返し読むことで言葉や動作を習得。絵もキャッチーで、子供と揺れながら読むとスキンシップにもつながるシリーズです。我が家では「だるまさんの」が一番活躍しています。ボードブック版はコンパクトで持ち歩きにも最適です。
- 『はたらくくるまたち』シリーズ:「はたらくくるま」大好きキッズにおすすめのボードブック。「おはよう、はたらくくるまたち」は寝かしつけ前に一体何度読んだんだろうという本です。
シリーズ化しているので気に入れば他にもぜひ手にとって見てほしいです。このシリーズのボードブックを片手にお出かけして、はたらくくるま探索するのも楽しいですよ!
- 『かがみのえほん』シリーズ:絵本を90度にたてて、鏡のようにして見る絵本です。「きょうの おやつは」「ふしぎな にじ」「かがみのサーカス」があります。我が家では第1弾の「きょうの おやつは」が一番のお気に入りです。子供は興味津々だし、しかけ絵本のように破れてしまう心配が少ないし、とてもよい本です。
- ポピっこ 「ももちゃん」付属ミニ絵本:小さめ&丈夫で持ち歩きにも便利。2~3歳児向けの月刊ポピー「ももちゃん」に付属している絵本です。オールカラーのボードブックで、12ページほどなのでボリュームも適切。ワーク側メインで受講しましたが、絵本のほうが長く活躍している説があります。笑
定番でおすすめのボードブック5選
他にもおすすめのボードブックはたくさんあります。
通常の絵本が人気で、ボードブックもあとからラインナップされたというものもありますよ!
- いないいないばああそび (あかちゃんのあそびえほん おでかけ版ボードブック):シリーズでいろいろなラインナップがありますが、やっぱり『いないいないばああそび』は子供にも馴染みやすいです。コンパクトサイズで、おでかけにもおすすめです。
- じゃあじゃあびりびり(まついのりこのあかちゃんのほん):言わずと知れた定番絵本。自分も小さい頃読んでいた記憶があります。「かみ びりびりびりびり」という表現のページがあり、子供は自分でも紙をびりびりしたがります。通常の絵本であればやられる危険性が高いですが、ボードブックなら大丈夫です!
- 福音館のボードブックえほん「ねないこ だれだ」「おつきさまこんばんは」「がたん ごとん がたん ごとん」:こちらも超がつくほど定番の福音館の3冊。長く親しまれている名作で、リクエストが多くボードブック化したのだそう。名作が寝かしつけにも旅行の時などにも使いやすくなって再登場してくれるなんてありがたいですよね。
- あけて・あけてえほん れいぞうこ:あけて・あけてえほんは、子供がよく開けたがる冷蔵庫や箱、かばんなど、身近なものをあけると、色々なものが飛び出してくる絵本です。シンプルな絵ですが、とてもテンポよく読むことができ、登場するもの一つ一つが可愛いです。「はーい」と子供がたくさん言ってくれるようになります。
- あかちゃんよろこぶしかけえほん ぴかぴか ころりん・ぱ!:ひらぎみつえさんの『あかちゃんよろこぶしかけえほん』シリーズはボードブックかつ、しかけが楽しい絵本が色々とラインナップされています。あかちゃんが大好きなぴかぴかバージョンもあり、あかちゃんを飽きさせずに惹きつけてくれる絵本たちでオススメが多くてどれをピックアップするか迷ってしまうほどです!
出産祝いにもおすすめ!壊れないだけじゃないボードブックの魅力
ボードブックは、実は出産祝いとしても、とても人気があります。
出産祝いに絵本?と思う方もいるかもしれませんが、ボードブックは実はギフトとしてとても優秀なんです。壊れにくい安心感だけでなく、贈り物ならではの魅力がたくさんあります。
- 男女問わず贈れる安心感:服やおもちゃと違い、性別やサイズ選びに迷わない
- 思い出として長く残る:赤ちゃん期から使うことができ、「あの頃に読んだ絵本」として記憶にも形にも残る
- 親も助かる実用性:赤ちゃんが最初に出会う絵本として、安心して長く使える。2人目3人目と兄弟にも使える
- ハズさない定番ギフト:多くの家庭で愛される人気シリーズが多く、安心して贈れる
- 価格帯がちょうどいい:セットでも2000〜3000円前後のものが多く贈りやすい
実際、出産祝いでもらったものの中でも「ボードブックが一番よく使った!」という声は多いです。
出産祝いにおすすめボードブック
- はらぺこあおむし(ボードブック+ぬいぐるみギフトセット):定番の「はらぺこあおむし」のギフトセットです。はらぺこあおむしシリーズは色々な種類のギフトセットがあるので、ぜひ見てみてください。食器などもあるので、本と食器を組み合わせてギフトとして送るのもオススメですよ!
- しましまぐるぐる 0さいからの知育遊び 絵本&にぎにぎマスコットセット:こちらも定番、0歳から大人気の赤ちゃん絵本「しましまぐるぐる」のギフトセットです。コントラストの強い色使いで赤ちゃんの目を引きます。同じ『いっしょにあそぼ』シリーズの「まるまる ぽぽぽん」「ぶんぶん きいろ」「あかあか くろくろ」などと組み合わせて、絵本セットにするのもオススメです!
- ジョン・クラッセンのたのしいボードブック3冊セット:絵本をプレゼントしたいけれど、少しおしゃれに、かつ人と被りたくないという人にはこちらがオススメです。シンプルながらなんだか目を引くイラストと、どことなくおしゃれな雰囲気で、長く愛用できること間違いなしです。
贈り物に迷ったら、ボードブックを選択肢にいれるのをおすすめします!「壊れない・長く使える・親も嬉しい」三拍子そろった、安心のプレゼントになります。
まとめ:子どもの成長を自由に後押しできる絵本
小さい子にとって絵本は、
自分でページをめくる、繰り返し読む、言葉や動作をまねする——すべてが成長の一部です。
普通の絵本だと「破れるから」と止めざるを得ない場面もありますが、ボードブックなら「好きなだけどうぞ」と見守れる。「やめて」「だめだよ」ということばが少し減る。
つまり、ボードブックは“安心の絵本”というより“子どもの成長を自由に後押しできる絵本”なんです。
絵本デビューに迷っている人も、出産祝いを探している人も、まずはボードブックから。絵本が好きな子になってもらうためには、小さい頃から絵本に親しみを持って、毎日のように楽しく触れ合ってもらうことが一番です!
ということで、小さい子の絵本はやっぱりボードブック最強!